2024/02/11「再出発する阿佐ヶ谷教会」ヘブライ人への手紙12:1~3  牧師 古屋 治雄

◇阿佐ヶ谷教会は、創立100周年を記念する主の日を迎えた。この100年間の主イエスの導きと支えに感謝を奉げよう。主の教会は、節目節目にその歴史を振り返ってきた。阿佐ヶ谷教会もその歴史を振り返れば、創立は1924年2月11日、その2年前、平岩愃保牧師がこの地に移住して始めた家庭集会、33年の平岩牧師と翌年の主要な信徒の召天、今日「記念祈祷会」として受け継がれている祈祷会、激動の時代に教会を導いた大村勇牧師、60~70年代の社会にどう奉仕して行くのかという問いの中で開始されたワーク・キャンプなど、教会としての成長を見ることができる。野方町教会、石神井教会、三田教会を生み出すことができた恵みも忘れてはならない。新会堂やオルガンの奉献、西東京教区の成立、コロナ・パンデミックの中での教会活動などを思い起こすとき、私たちは「多くの証人に雲のように囲まれている」ことを覚えるのである。
◇2024年度の教会標語として「主に感謝せよ。まことに主は恵み深い。慈しみはとこしえに。」(詩編 136:1)が与えられたが、同様の箇所は詩編107など他にもある。私たちは神に贖われた者であるが、私たちを神から引き離そうとする勢力が世にも、また私たちの内にもある。出エジプト記の荒野の旅で、食料も水もない極限状態の中で、不満を口にする民を主は救い、主のものとされた。滅びの道にある者にも主は、常に目を留め、背負い、救いの手を差し伸べ、約束の地へ入れてくださるのである。イエス様を見つめる時、私たちはそのお約束を信じることができる。その恵みに感謝してあずかろう。
◇教会は、「御子の血によって贖い取られた」のである。(使20:28口語訳)主に従い得ない個々人というよりも、教会が全体として贖われ、その恵みと力によって立つのである。この主の支配を確信する時、私たちは自由で、揺るがされぬ者となる。次の100年、主をあがめ、大胆に主を宣べ伝え、証しする群れでありたい。
(要約:太田好則)