2024/02/4「主イエスに希望を託す者」ヨハネによる福音書3:22~30 牧師 古屋 治雄

◇今日の箇所で、ヨハネの集団が洗礼を授けていたことが報告されている。この後ヨハネの弟子たちは自分たちより主イエスのグループの方に人々が大勢流れて行っていることにある種の不満を抱いた。ヨハネは主イエスの人気に心穏やかでない弟子たちに対し、何を大切にしなければならないかを説得する。
◇ヨハネは、まず自分たちに賜物、つまり神様から力が与えられて、それによって自分たちが働くことができると語っている。(27-30節)続いて、花婿と花嫁の比喩を用いる。(29節) ここでは、主イエスが花婿であり、主イエスの御言葉を聞き、主イエスを信じる者たちが花嫁であるとされている。ヨハネは花婿の介添え人として重要な役割を担っていることをここで誇りに思い、喜んでいる。
◇私たちが、花婿の介添え人の役割を自分に置き換えて、主イエスにお仕えすることを想像することは意味がある。私たちはあくまでもお仕えするのである。そこから自分に栄光を帰そうとする者には味わうことのできない喜びが湧き上がってくる。
◇さらに、「あの方は必ず栄え、私は衰える」と語る。(30節)「わたしは衰えねばならない」とは、私たち人間の業績とか栄誉とかが、神様にお仕えすることによってのみ意味を持ち、お仕えすることによって昇華され(高められ)、ただ神様の栄光が輝くことへと結ばれていく、ということである。
◇今日の洗礼者ヨハネの言葉を受け、私たちは自分に栄光を帰そうとする生き方から、「ただ神にのみ栄光あれ」と確信し、主イエスに希望を託す者とされていることを喜びたい。
(要約:李 暁静)