2022/07/31 「神との和解への参与」コリント の信徒への手紙二 5:14~21協力牧師 中野 実

ー聖霊降臨節第9主日礼拝ー

「神との和解への参与」

コリント の信徒への手紙二5:14~21
協力牧師 中野 実

◇私たち人間は、人間同士の関係性の中で生きて行く以外にない。家庭、職場、学校、国家、民族との関係においてもそこには深刻な問題や課題、破れや傷がある。これらの関係が壊れたら、修復することはむずかしく、繕い癒す容易な方法はない。しかしキリスト者は、聖書の光のもとにこれらの問題を照らし出す。これらの問題は、実は神との関係の破綻を含んでいることが多いからである。

◇創世記の冒頭、人間は自由を間違った方法で用い、神との関係を壊し、失われた存在となっ た。その結果、人と人との関係、人と自然との 関係が歪んでしまった。それが人間に共通する根源的な課題なのである。それは個人の努力ではどうにもならない、深刻な問題なのである。

◇しかし創造主なる神様が自ら、人間の根源的な問題の解決に乗り出してくださる。それがイエス・キリストの十字架と復活である。神様は、 人間との関係が壊れたその原因のところから、 その関係を修復しようとされる。イエス様において神は、新しい創造をすでに始めておられ、 世界の方向性を変えてくださるのである。イエス・キリストの福音という視点から世界を見直すことが教会の使命なのである。

◇心に刻むべきなのは、神が、キリストにおいて、人間をご自身と和解させてくださったこと。また和解の務めを私たちに授けてくださったことである。私たちもまた和解の恵みに参与 し、その道を進んでいくのである。和解は、神様の一方的な恵みの業である。しかし私たちの参与なしには、和解の業は完成しない。私たちも互いに和解を実現する、赦しあう道へと、一 歩を踏み出さねばならない。

◇『赦された者として赦す』(日本キリスト教団 出版局)という書物の中で、グレゴリー・ジョ ーンズ教授は「赦しのダンス」という章を設け、 赦しと和解へと踏み出していくプロセスの六つのステップを紹介している。(詳細は説教原稿参照)。私たちに「和解のダンス」を教えてくださるのはイエス・キリストご自身である。レ ッスンに参加する私たちは、イエス様から目を離さないこと、それが肝心なのである。