2022/02/27 「主は最後までしっかり支えてくださる」コリントの信徒への手紙一1:4~9 牧師 古屋 治雄

コリントの信徒への手紙一1:4~9
牧師 古屋 治雄

◇パウロは冒頭の挨拶につづいてコリント教会の人々が神様の恵みを豊かに受けていることを感謝している。送り先であるコリント教会の人々への感謝ではなく神様に対しての感謝であることを、コリント教会の人々に聞いてもらいたかったのである。

◇感謝の直後にパウロのコリント教会への厳しい勧告がつづくので、今日の聖書箇所はパウロが皮肉を込めて語っているという見方もある。そうではなく、パウロはたとえ相手が激しくても物事を歯に衣着せぬ言葉で語る指導者で、真実に向き合う人である。

◇経緯を辿ると、パウロは第二伝道旅行でコリントに 1 年半ほど滞在し、教会を生み、コリントを去った。そして約二年ほど経ってエフェソにいる時、コリント教会の事情を聞いてこの手紙を書いている。困難を抱えながらも主の教会として立ち続けていることに、神様の恵みをパウロは感謝している。コリント教会に限らず教会が立ち続けることができているのは、人々が福音に生きようと務め、彼らに神様の恵みが注がれ続けているからである。

◇ 神の恵みは日常の私たち信仰者としての言葉に滲み出てくる。パウロはコリントの教会の人々に働いている神様の恵みを、キリストの救いの出来事を語る宣教の中に、祈りの中に、また証しの言葉の中に働いていることを語っている。神の恵みに生かされている者はこのように「豊かにされ」「確かなものとされ」「何一つ欠けるところがない」と、コリント教会にそして私達の教会に対してパウロは真実に語りかけている。

◇阿佐ヶ谷教会もコリント教会と同じように神様の恵みを豊かに受けて今に至っている。復活の主が途切れることなく聖霊を注いでくださっている。ここに注がれている神様の真実を知らされて私たちは「聖なる公同の教会を信ず」と畏れと感謝をもって告白し、神様の真実に私たちの真実をもって応えるものとされている。神様の働きは現状を変えていく力として働いてくださっている。この神様の力を余すことなく受けてなすべきことをなすのである。今日のパウロの言葉に励まされて新たな歩みをなしていきたい。