礼拝説教


2019/01/27

「平和の神があなたがたと共に」

フィリピの信徒への手紙4:2〜9
副牧師 江原有輝子

◇パウロは礼拝時に教会員の前で読まれる手紙の中に個人名を記して勧告し、協力者に支えを頼む。「主において同じ思いを抱きなさい」と勧め、教会の問題を全員で共有しようとした。

◇パウロは「主において常に喜びなさい」と告げ、広い心を持ち、それがすべての人に知られるように生きよと勧める。

◇「主はすぐ近くにおられます」を新しい聖書は「主は近いのです」とする。私たちのすぐ近くに主がおられ、主が来られる時が近づいている、だから「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい」。私たちは日々多くの問題に取り囲まれて生きているが、問題があることと思い煩うことは同じではない。問題に支配され、途方に暮れて思い煩う、その解決策はただ一つ、主の助けを仰ぎ、「あなたの重荷を主に委ね」ること。

◇私たちは思い煩う必要がない。「感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明け」る時、「あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守る」。全能の神が、私たちの苦しみに寄り添い、励まし、支えてくださる時、私たちは悩み苦しみの最中にありながら、思い煩いから解き放たれて、神の平和に満たされて平安の中に置かれる。

◇ヘブライ語のシャーロームは、神から与えられる完全な平和、神の御心が完全に行われて何も欠けることのない状態を指す。ただ神だけがシャーロームを作り出すことができる。

◇神は私たちに、徳を心に留めて生きよと言われる。私たちは善い者であろうとしながらできない者だが、心を高く上げて主を仰ぎ見、主から受けたことを実行する時、平和の神が、私たちと共におられる。私たちはキリストから受けた福音を学び、それを宣べ伝える。

◇神はこの地に、完全な平和、完璧な平安、神にある繁栄、神の御心が全地に遍く及ぶ完全な状態を作り出してくださる。私たちにシャーロームを与えてくださる全知全能の神が、主が、すぐ近くにおられる。

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