礼拝説教

2018/4/15

「安心しなさい。わたしだ。」-復活節第3主日礼拝-

マルコによる福音書6:45〜52
牧師 古屋 治雄
 

◇イースターの復活の喜びにある弟子たちにはまだ不安があった。これは私たちにも、私たちの教会にも言えるものである。今年の標語 「あなたの重荷を主にゆだねよ、主はあなたを支えてくださる」は、このような弟子たちや新しい年度を歩み始める私たちに主が呼び掛けて下さる言葉そのものである。

◇今日の御言葉が語られた場面は、直前にパンの奇跡があり、弟子達は強められていた。イエスは弟子達を信頼し、悔い改めの問題のあるベトサイダへ舟で向かわせた。イエスは舟に乗らずに別行動をとられた。

◇弟子達が舟で強風にあったのは4章にもあるが、この6章が特に異なるのは、弟子達が逆風に心を奪われ対応できなくなっていることである。舟は教会を指し、逆風は敵対する人々を表すことがある。復活の日に強められ、新しい道を力強く歩き始めた私たちに逆風が吹き、新しい祝福の中を歩んでいけないことがある。

◇ある説教者はこの様子を「世の暗さと逆風の中でイエスがそばにいても、幽霊としか思わず壁にぶつかる教会、無力なクリスチャン」と表現した。

◇イエスはここで舟に乗り込むのではなくそばを通りすぎる不思議な行動をとられた。この「神が通り過ぎる」ということは出エジプトのモーセや預言者エリアにも起こったが、神が民を導いて下さるとき、そばを通り過ぎる。

◇「わたしだ」という言葉は、人間ではなく神様がまさにここにおられるという言葉である。パンの出来事を理解せず、直前に祝福を受けていたにも拘わらず、心が鈍くなり動転してしまった弟子達に主イエスは近づいて下さった。

◇私たちは自分の弱さに立ち止まるものであってはならない。個人も阿佐ヶ谷教会も「安心しなさい、わたしだ」と言われる主に押し出されて、勇気と力を発揮し、新しい働きの場へと押し出されてゆきたい。

(C) Asagaya Church, United Church of Christ in Japan, asagaya-church.com