礼拝説教

2017/10/15

「幸いを生み出す主イエスの力」  -全家族礼拝-

マルコによる福音書3:20〜30
  牧師 古屋 治雄 



◇今日の聖書には、第一番目に、イエス様の奇跡を受けたいと願って集まった人々が登場しています。この人々はイエス様を尊敬し、慕っている人々です。第二番目は、イエス様の身内の人々が登場しています。「イエスのことを聞いて取り押さえに来た」とありますので身内としてイエス様の故郷を離れてからの行動に当惑し迷惑に思っていたことが分かります。

◇そして第三番目に、律法学者たちが、わざわざエルサレムからイエス様と弟子たちを追って来ました。イエス様の神の国の新しいご支配を目に見えるかたちで現した一つひとつの出来事を「悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」のだと、厳しく批判しました。

◇ここでイエス様は、律法学者たちにたとえで反論されました。「どうして、サタンがサタンを追い出せよう」それは内輪もめで「立ち行かず、滅びてしまう」と。またイエス様が悪霊を追い出してくださったのは、一番力があり、もはや打ち負かされることがない力が発揮されたからだ、と言われました。

◇今日の私たちは、イエス様にただ奇跡を求める人たちや身内の人たちとも違い、イエス様を私たちの救い主と信じています。ましてや律法学者たちのように悪意に満ちてイエス様をやり 込めようとも思っていません。しかし、私たちはイエス様のことをイエス様が期待しておられるように理解しているかというとそうは言えません。

◇弟子のペトロは後にイエス様のことを「あなたはメシアです」と正しく告白することができましたが、イエス様が十字架の受難を語られたすぐ後でイエス様から「サタン、退け」と厳しく言われました。「あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている」とのイエス様の言葉は、私たちすべの人に当てはまります。この私たちすべのためにイエス様は十字架に向い、ご自分の死を通して私たちに救いの道を切り開いてくださいました。

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