礼拝説教

2017/06/25

「主はあなたの永遠の光」
−聖霊降臨節第四主日礼拝−

イザヤ書60:19〜22
  伝道師 江原有輝子



「主はあなたの永遠の光」  イザヤ書60:19〜22             伝道師 江原有輝子 ◇イザヤ書60章は第三イザヤの時代に書かれ、エルサレムに帰還し荒廃した町の中で希望を見出せない人々にこの預言が語られた。主はシオンに「起きよ、光を放て」と呼び掛け、今あなたの惨めさは終わり、主の栄光で照らされて光り輝くようになると告げられる。

◇主は、通り過ぎる人もなかったシオンに世界中から人々が押し寄せ、諸国民がイスラエルの息子娘を抱きかかえてくると告げられ、暗黒に覆われた周囲の国々の人々がシオンの光を目指し、全世界の財宝が運ばれる光景が語られる。

◇主がこれほど良くしてくださるのは主の御名のためであり、神の栄光が輝き出るとは神が神であること。イスラエルの民のために神ご自身が神であろうとされ、神の栄光によって民も光り輝く。

◇章の最後に宇宙的な規模で救いの業が語られる。闇の中に現れる昇る光は太陽でも月でもない。主ご自身があなたの永遠の光となられ、その光は欠けも沈みもしない。終わりの時に闇は消え、世界は主ご自身の光に照らされて輝き、もはや嘆きも悲しみもない。民は全て主に従う者となり、永遠に土地を継ぎ、二度と土地から追放されることはない。小さい者が多くされ、弱い者が最も強い者とされる。「わたしはそれを速やかに行う」と主は言われ、私たちは「アーメン、主イエスよ、来てください」と祈らずにはいられない。主の栄光が永遠に私たちを照らす終わりの日の圧倒的な姿に比べれば、今のつかの間の労苦などいかほどのものだろう。

◇今日私たちは古屋牧師の就任式を行う。2年前主任牧師の突然の辞任に私たちは打ちのめされた。阿佐ヶ谷教会は、良き牧者を与えたまえと神様に祈り求め、今日私たちは祈りが叶えられる大きな喜びの中に置かれている。主は「わたしは主である、わたしがあなたの永遠の光となる」と私たちに告げられる。私たちの上には、永遠の光である主の栄光が輝き、今日私たちはその光を実感している。主は確かに生きておられ、私たちの祈りを聞き届けてくださった。

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