礼拝説教


2015/12/27 −降誕説第2主日(歳末礼拝)−

「ここにある平安」

マタイによる福音書14:22〜332
牧師 堀川  樹


◇弟子達は主イエスに強いられ向こう岸へと舟を漕ぎ出す。しかし突然ガリラヤ 湖特有の逆風が起こり、前にも後ろにも進むことが出来ず、立ち往生す る。漁 師であった弟子たちでさえ、そこでは知識も経験も全くの無力であった。そんな 不安に苛まれている弟子達を慰め、励ますために主イエスは大胆 にも湖の上を 歩き近づかれる。しかし心が不安で押しつぶされそうになっていた弟子達には、 すぐ傍に来て下さる主イエスが「幽霊」(26節)にしか 見えなかった。その日の 昼間にはあの5千人の給食の奇跡を目の当たりにしたのに。

◇慌てふためく弟子達に主イエスは「安心しなさい。わたしだ。恐れることはな い」(27節)と語りかける。この御言葉によって弟子達は落ち着きを 取り戻し、 困難の中にも確かに主が共に居てくださることを悟った。

◇御言葉が与えられるとペトロが「水の上を歩いてそちらに行かせてください」 (28節)と申し出て、主イエスに「来なさい」(29節)と招かれ る。御言葉に従っ て主イエスの方へと湖の上を歩き出したペトロ。しかし途中で自分を取り巻く強 い風、現実に気づいた瞬間、主イエスから目が離れ、 怖くなって沈みかけてし まった。

◇私たちもまたペトロのように信仰生活を送るときに「主イエスを従いたい、で も従えない」そんな思いに苦しみ悩む時がある。自分では解決できない 問題も それぞれに抱えている。そんな中で溺れそうになっている私たちの叫びを主イエ スは聞いてくださる。そして不信仰な私たちの側におられ「信仰 の薄い者よ、 なぜ疑ったのか」(31節)と語りかけ、その力強い御腕で舟へと引き上げてくださ るお方である。

◇2015年も終えようとしている。喜びも悲しみも、辛く苦しいことも様々あっ た。しかし主イエスは確かに私たちを守り、導いて下さった。クリス マスに生 まれてくださった主イエスにこそ私たちの平安がある。だからこそ、この恵みに 留まって、来る年も歩みを続けて行こう。

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