礼拝説教


2014/11/2 降誕前第8主日礼拝

「契約の虹-二度と滅ぼさない」

創世記9:8~17
主任牧師・大村 栄

 
◇阿佐ヶ谷教会には中山ふみ先生作詞、小岩信治兄作曲による「ノアのはこぶね」という子供向けの歌がある。未来に残したい歌だ。

◇ノアの洪水物語は6章から始まる。世界と人を創造したことを「後悔する」(6:7)と言われた神はノアとその家族に、箱舟を造って動物たちと共に乗り込むよう命じられた。

◇地上のすべてを飲んだ洪水が引いた時、ノアは箱舟から出て祭壇を築き、最良の供え物を捧げた。すると神はその「宥めの香りをかいで」(8:21)、2度と生き物を滅ぼすことはしないと誓われた。そして雲の中に虹を置き「13:これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる」と言われた。

◇虹=Rainbowのbow(ボウ)は弓。神の弓。これは人類を守る最強の武器である。だがイスラエルの民は「神の弓」よりも人間の力を頼り、外交交渉で国難を解決しようとした。その結果がバビロン補囚という試練だった。そのバビロンにおいて記された「創世記」には、今度こそ人間の力でなく、神の力を頼みとしようではないかとの思いが満ちている。

◇bowは弓であると同時に、「バウ」と発音すると「身を屈める、お辞儀する」などの意だ。「弓のように曲げる」が語源らしい。神が身を屈めて、私たち人間の中に自らを現して下さっている。この延長上にキリストの降誕、クリスマスの出来事があった。

◇「二度と洪水によって人を滅ぼすことはしない」との「にじの契約」後も、人は同じ過ちや愚かさを繰り返し、死も破滅もなくならない。しかしあの契約以後、罪と罰の因果関係が廃棄され、イエス・キリストにおいて、それが最終的に完成した。「その独り子をお与えになったほどに、世を愛された」(ヨハネ3:16)神は、罪ある人間を滅ぼすのではなく、罪なき独り子にそれを代償させたのだ。

◇「虹の契約」を更新し、完成して下さった主イエスを、今年も迎える備えをしよう。

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