礼拝説教


2014/8/31 聖霊降臨節第13主日礼拝

「赦し合いなさい」

エフェソの信徒への手紙4:17~32
主任牧師 大村  栄

 
◇4:32「互いに親切にし、憐れみの心で接し、神がキリストによってあなたがたを赦してくださったように、赦し合いなさい」。互いに親切にしたり、赦し合ったりすることができる根拠は、「神がキリストによってあなたがたを赦してくださった」という事実があるからである。

◇「花子とアン」で、主人公が女学校でワインを飲んで叱られる場面がある。ブラックバーン校長は「真剣に悔い改めるなら、神は赦して下さる」と言う。上記の教えを実践している。

◇のちに村岡花子は大恋愛の末に結婚して男児を産むが、6才で疫痢のため亡くしてしまう。彼女は深い悲しみの中で、これを神の制裁だと感じた。夫にはかつて病気の妻と幼い子供がいたが、離縁して再婚したのだ。妻子を遠ざけた夫と、彼を妻子から奪った自分を神はお許しにならなかった。二人が犯した罪の償いとして、この悲しみを背負っていけと命じられている。

◇そんな悲嘆と、神を恨むような思いから、しかしやがて花子は、聖書の言葉に気付かされていく。それはヨハネ福音書3:16「神はその独り子を賜うほどに世を愛し賜えり」。愛する独り子を差し出し、無残に死なせてまで、その代償によって「あなたがたを赦してくださった」ということの深刻さ、重大さを、村岡花子はこの時に直感したのではないか。

◇以来彼女は、日本中の子供たちのために上質の家庭小説を翻訳することを「天職―天から与えられた道」として見出した。(参考・村岡恵理『アンのゆりかご―村岡花子の生涯』)

◇「神がキリストによってあなたがたを赦してくださった」ことへの応答は、4:24「神にかたどって造られた新しい人を身に着け」て生きることだろう。神が壮絶な覚悟で独り子を差し出してまで私たちを愛し、神に背く私たちとの和解を申し出て下さった。これを受けとめる私たちは、自ずからその生活に変化が生じざるを得ない。それが真の悔い改めである。新たな歩みに神の愛に応える決意を持って踏みだしたい。
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