礼拝説教


2014/6/1  復活節第7主日

「歴史を背負う神-伝道月間によせて」

イザヤ書46:1~4
主任牧師 大村  栄

 
◇「火は燃えているから火であるように、教会は伝道するから教会なのだ」(ブルンナー)。しかし教会の歴史をふりかえると、常に伝道が順調だったとは言い切れない。10年前に発刊した『阿佐ヶ谷教会80年史』は創立50年目頃の時代を「低迷」と呼び、その当時の左近淑先生の礼拝説教を掲載している。その際の聖書が箇所今日と同じイザヤ書46章で、題も「歴史を背負う神」だった。

◇「礼拝は最近160人台の時が多く、200人を大きく割った。阿佐ヶ谷の栄光の時代は去った。われわれの間にあるのは深い<挫折感>であり、<不満>もくすぶっている。阿佐ヶ谷教会50年の歴史の中で今日は<悩みと苦しみの日>(哀歌1:7)である」。

◇それから40年後の今、阿佐ヶ谷教会の教勢はどうか。5月18日の教会総会での報告のように、逝去者が多くて、礼拝出席者数は毎年10名くらいずつ減少している。200名を割る日も、このままでは遠くない。会計も厳しい状況だと報告された。

◇40年前の阿佐ヶ谷教会は、「低迷」の中でもがきつつ、次の「覚醒」の時代を迎え、さらに「発展」「展開」へと続いていった。あの回復はどのようにして可能とされたのだろうか。

◇当時は創立50周年記念事業として、組会活動を盛んにしたり、共励会のワーク・キャンプを大島藤倉学園で開始したり、教会全体修養会を行うなど、次々と積極的なな活動を展開した。

◇「4:わたしはあなたたちの老いる日まで、白髪になるまで、背負って行こう。わたしはあなたたちを造った。わたしが担い、背負い、救い出す」。神はどんな困難な状況にある時も常に私たちを担い、背負い、最後の救いに導いて下さる。それを信じて、前向きに取り組んでいくことが「低迷」を乗り切る道だったのである。

◇そういう神への信頼が未来を開く。神への信頼と御言葉への確信が教会を支え、私たちを根底で支える。そしてその御言葉を多くの人に宣べ伝える伝道へと、私たちを送り出す。「背負って下さる神」を信じて従った時代をふり返り、今再び、神の言葉への確信をもって伝道に当たりたい。
(C) Asagaya Church, United Church of Christ in Japan, asagaya-church.com