礼拝説教


2011/2/13 <教会創立87年(教会学校80年)記念礼拝>

       「成長させてくださる神」

牧師 大村  栄

Ⅰコリント3:1~17


◇87年前の1924(大正13)年2月11日、平岩愃保牧師が自宅を開放して伝道を開始、その翌年に次男の平岩馨邦兄が日曜学校を開始した(配付資料「阿佐ヶ谷教会・教会学校の歴史」参照)。しかし馨邦兄はその半年後に米国留学し、平岩邸が手狭になったこともあって、近所に幼稚園と日曜学校を開設した長老派の牧師高崎能樹牧師に子供たちを託した。そして大人の礼拝は平岩、子供の教育は高崎という分業が成り、それを機会に超教派の「阿佐ヶ谷基督合同教会」が出現した。しかし残念ながら2年半後にこれは破綻し、以来「阿佐谷東教会」が開設された。

◇阿佐ヶ谷教会は平岩邸を増改築し、1930(昭和5)年9月に日曜学校を再開した。今日はそこから数えて80周年を記念する日なのである。最初の教師たちは受洗間もない若手ばかり。3年後の1933(昭和8)年に平岩牧師が急逝され、大村勇牧師が就任するまでの1年間の空白を、この若き日曜学校教師たちが、協力牧師の松本卓夫先生夫妻にも支えられ、祈りによって乗り切ったことは繰り返し語られてきた。戦時中は苦悩したが、戦後はキリスト教ブームの影響時代で、教会学校も成長した。

◇1959(昭和34)年は「宣教100年」と言われた年だった。阿佐ヶ谷教会創立35周年でもあったその年に、3つの伝道計画を実行した。第1は青年伝道。第2は東京教区西分区への応援。そして第3が教会教育への集中であった。この年「教会教育主事」として石井(後に松本)光代姉を教育主事として任用。以来、丸山(大下)幸恵姉、高橋(森田)晄子姉、故岡崎敏晃兄、安倍愛子姉を続けて教育主事として任用し、教会学校を大切にしてきた。その思いと使命感を今再び取り戻していくべきであろう。

◇「教会教育で考えるべきは子どもの主体性を大事に育てるということ」(故水野誠兄)。それは内にあるものを大切にすること。「あなたがたは、自分が神の神殿であり、神の霊が自分たちの内に住んでいることを知らないのですか」(Ⅰコリント3:16)。一人一人の内に建てられた「神の神殿」を、尊び生かし合う教会教育を大切にしていきたい。

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