2025/08/24 「次世代の人々のために祈る主イエス」ヨハネによる福音書17:20〜26  牧師 古屋治雄

◇この夏は戦後80年という節目の年であり、体験 者の世代が去りゆく中、歴史をどのように次世代 に継承するかが問われている。家庭や教会もま た、その大切なことを受け渡す使命を担って いる。

◇ヨハネ17章20節以下では、主イエスがいよいよ 逮捕される直前に、弟子たちのために父なる神 に祈りを捧げられている。それだけではなく、弟 子たちの言葉を通して信じるようになる人々、す なわち次の世代の信仰者のためにも執りなしの 祈りをしてくださっていることがわかる。弟子たち の伝道によって主イエスを信じるようになった次 世代の信仰者が含まれているのである。主は十 字架の死を前にして、未来の信仰者をも視野に 入れ、父なる神様に祈っておられるのである。こ のことは大きな驚きであり、また深い慰めである。

◇ヨハネ福音書では、信じる者と世との違いが繰 り返し語られる。世は御言葉を退け、弟子たちを 憎む。しかし主イエスは世を敵視するために来ら れたのではなく、救うために来られたのである。 弟子たちは世に遣わされ、その証しによってさら に多くの人々が信じるようになる。そして主は「父 よ、あなたが私の内におられ、私があなたの内に いるように、すべての人を一つにしてください。彼 らも私たちの内にいるようにしてください。」 (17:21)と祈られた。信じる者たちが神様のうちに 結ばれるとき、世は主イエスが父から遣わされた ことを知るのである。

◇歴史の中で、初代教会の証人たちは迫害の 中でも信仰を守り、次の世代へと受け渡した。彼 らの歩みによって、主イエスの祈りは現実のもの となり、信仰は途絶えることなく広がってきた。今 日の私たちもまた「彼らの言葉によって」信じる者 であり、同じ祈りの中に覚えられている。阿佐ヶ 谷教会もその流れの内にあり、次世代に信仰を 伝える責任を負っている。主イエスの祈りは今も 生きており、私たちを一つにしている。イエス様 は私たちを、世に向かって神の愛を証しする者と して歩ませてくださるのである。積極的に信仰の 証しを語っていく者でありたい。